カテゴリー「海外の仏像」の8件の記事

2016年4月21日 (木)

smiling contemplation: two Buddhas from Japan and Korea

I have several reasons why I love Korean culture. The biggest one is we can appreciate similarities and differences between ours and theirs altogether!

http://hankashiyui2016.jp/
This exhibition provides us with a great opportunity for this and is going to be held in Seoul and Tokyo : ) How amazing!

The statue from Japan is one of my most favorites and one of the tranquilest and most sophisticated sculptures in the world.

Be prepared, my Korean friends! Or you'll be dead with its beauty!

Me? Of course I'm dying to see the elegance and smile of your national treasure statue!

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韓国国宝菩薩像(国宝78号)と中宮寺菩薩像、同時公開が正式発表されたそうです

3月28日付で「韓国国宝菩薩像2尊と中宮寺菩薩像の3像が韓国と東京で公開」という「スクープ記事」への不信感を書きました。

昨日、これに関して、正式な記者発表があったそうです。
http://www.museum.or.jp/modules/topNews/index.php?page=article&storyid=3799

とはいえ、やはり韓国国宝仏2躯の同時公開は行われないようです。それはいくら何でもムリだと思いましたよ!
FACTA さん、反省してください!!!
仏像に関する用語の使い方もあやしかったし、へたなスクープはやめてほしい!!! 

と、苦言はここまで。


要するに、中宮寺菩薩像と韓国国宝菩薩像1尊の同時公開は正式決定したのです!
ヒヨドリはとてもうれしいです!!!

仏像を政治の手段にすることには大反対。
でも、両国の友好と理解のきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。

韓国のみなさん、中宮寺の菩薩さまにハート撃ち抜かれちゃってください。

はらぺこヒヨドリ♪

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韓国国宝菩薩像(国宝78号)と中宮寺菩薩像、同時公開が正式発表されたそうです

3月28日付で「韓国国宝菩薩像2尊と中宮寺菩薩像の3像が韓国と東京で公開」という「スクープ記事」への不信感を書きました。

昨日、これに関して、正式な記者発表があったそうです。
http://www.museum.or.jp/modules/topNews/index.php?page=article&storyid=3799

とはいえ、やはり韓国国宝仏2躯の同時公開は行われないようです。それはいくら何でもムリだと思いましたよ!
FACTA さん、反省してください!!!
仏像に関する用語の使い方もあやしかったし、へたなスクープはやめてほしい!!! 

と、苦言はここまで。


要するに、中宮寺菩薩像と韓国国宝菩薩像1尊の同時公開は正式決定したのです!
ヒヨドリはとてもうれしいです!!!

仏像を政治の手段にすることには大反対。
でも、両国の友好と理解のきっかけになれば、こんなにうれしいことはありません。

韓国のみなさん、中宮寺の菩薩さまにハート撃ち抜かれちゃってください。

はらぺこヒヨドリ♪

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2016年3月28日 (月)

韓国国宝金銅仏は来日されるのか?

Factaという雑誌に「中宮寺の菩薩像とソウル国立中央博物館の国宝金銅仏2尊が東京とソウルで公開」という"スクープ"記事が掲載された。

https://facta.co.jp/article/201604002.html

日韓「弥勒菩薩」三体が一堂でご対面
中宮寺の半跏思惟像が、1300年を隔てて微笑比べ。従軍慰安婦交渉の裏で進められた「関係修復の象徴」

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本当であれば、うれしい。しかし、同時に、この記事に底知れぬ不信感も覚える。

まず、文化財を愛する人が書いているとは思えない。中宮寺の菩薩像は文化財指定上、菩薩半跏像。弥勒菩薩ではない。寺伝では、如意輪観音とされている。

韓国でも、この国宝金銅仏2尊はとても大切にされている。ソウル国立中央博物館が所蔵するこの2つの菩薩像は、最上階の特別ルームで、1尊ずつ交代で展示されている。
ソウルでも、同時展示は行われてないのだ。

私の知る限り、韓国国宝78号の菩薩像は80年代に東博にお出ましになったはず。83号もご一緒に来られたら、かなりの騒ぎになるのではないだろうか。

私個人は、ソウル国立中央博物館を二度訪問したが、二度とも83号さまがお出ましだった。78号さまには、上野のでの公開時を含め、まだお会いしたことがない。憧れの仏像である。

一方、中宮寺の菩薩さまが海外に行かれるのであれば、うれしいのと心配なのが半々。この菩薩像は心の支えとも呼べる大切なのだ。

3尊揃いは政治的騒動にならずに成立できるのだろうか!?
もしスクープが真実なのであれば、すぐにでも公式発表がほしい。" 公開時期" までもうすぐだ。


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2014年1月24日 (金)

はらぺこヒヨドリの2013年仏像拝観リスト

 2013年の仏像拝観記録は以下のとおりです。感想のまとめは次の記事でアップします。(余裕があったら、後で少し写真も上げたいなぁ) 
 

3月22日
 東京上野
 「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」東京国立博物館
※桜が満開の中、清水観音堂と上野大仏もお参り

4月7日
 鎌倉
○東慶寺(2013年東慶寺仏像展)
 ○高徳院(青空光背に映える鎌倉大仏)
 ○長谷寺(含む、特別展)
 ○極楽寺(清涼寺式釈迦如来ご開帳、慶派の転法印の釈迦如来坐像、文殊菩薩など)
 ○成就院
 ○虚空蔵堂
 ○鎌倉国宝館

4月8日
 近所のお寺の花祭りで甘茶かけ

4月13日
 井の頭公園
 明静山大盛寺 井の頭弁財天 12年に一度のご開帳
※白肌の確か八臂の宇賀弁才天坐像、両隣に三面大黒、毘沙門天

4月24日
 東京上野
 ○「平成25年新指定文化財」東京国立博物館
   伊豆願成就院 運慶の不動明王三尊
震災被害後、修復された福島県いわき市長福寺の地蔵菩薩坐像(誉(いんよ)、鎌倉時代)
http://www.minpo.jp/news/detail/201302286890
福井県美浜町 青蓮寺 観音菩薩立像(平安)http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/choukoku/syourenji-syoukannon.htmlなど
 ○「大神社展」東京国立博物館
 ○「ラファエロ展」国立西洋美術館

4月26日
 東京都日野市
 高幡不動尊 虚空蔵菩薩さま入仏開眼法要

5月17日
 両国 回向院での善光寺ご開帳
※ 快慶工房作と見られる阿弥陀如来立像を修復後に初拝。ずいぶんと印象が変わって、快慶っぽさが増した感じ
※ 震災後に修復された東北の仏様を見て涙が…。

5月29日
 京都
○法界寺(優しい阿弥陀さまに身も心も抱かれるよう)
 奈良
 ○浄教寺(偶然お堂が開いており、ご本尊阿弥陀如来立像を拝ませていただく)
 
 ○「當麻寺」展 奈良国立博物館(素晴らしすぎた!)
 ○常設展 奈良国立博物館(特別に丈六阿弥陀如来坐像が!)
 ○ 興福寺
  北円堂(照明が前より明るくなったような)
  南円堂(2度目の不空羂索観音さま特別拝観)
※さくらバーガーでランチの後、フルコトで古墳クッションと対面(きたまちウィーク・イベント会場)

5月30日
 奈良 吉野
 ○金峯山寺 蔵王権現特別拝観
 ○大日寺(五智如来さま!)
 ○喜蔵院(くじゃく! ←明王じゃなく、リアルな…)
 ○桜本坊(役行者さま!)
 ○竹林院
※ケーブル吉野山駅近くで風に吹かれながら、お蕎麦。近鉄吉野駅前で三色ソフト。
※現存する日本最古のロープウェー(機械遺産)も楽しい。 

5月31日
 奈良 斑鳩
 法隆寺駅前でレンタサイクル よいお天気
 ○吉田寺(ぼっくり阿弥陀如来坐像)
 ○法起寺(十一面観音)
 ○法輪寺(感動の仏像群)
 ○中宮寺(大好きな、心の支えの菩薩さま)
 ○法隆寺東院
 ○法隆寺西院(特別展が法起寺特集で興味深かった)
※法隆寺は普通は西院を先にお参りするものですが、時間の関係でこの順に。
※法隆寺門前で五重塔を眺めながら「おそば+柿の葉寿司」。
※法起寺と法輪寺は三十数年ぶりのお参り(感涙)。

6月7日
 千葉
 「仏像半島」展 千葉市立美術館

7月10日
 東京
 四万六千日のお参り2か寺
 ○駒込大観音(観音堂のガラスが取り外され、堂内に入場できた)
 ○護国寺(夕方6時からの法要に参加)

7月25日
 東京
 駒込・白山を回る
 ○定泉寺(江戸33観音第9番)
 ○目赤不動尊
 ○清林寺(江戸33観音第8番)
 ○駒込大観音
 ○大円寺(江戸33観音第23番)
 ○円乗寺(江戸33観音第11番)
 ○浄心寺(江戸33観音第10番)
※浄心寺で内陣拝観。新しい2m超の阿弥陀三尊立像が凛々しく美しい。古い阿弥陀坐像も。大円寺も戦後再建された仏像郡が並ぶが、堂外から参拝。高村光雲の弟子の作とか。
※この界隈はお寺が多く、これ以外のお寺もお参りしたのだがメモを失い詳細不明。

8月3日
 東京
 ○根津美術館「曼荼羅展 宇宙は神仏で充満する!」
 ○永平寺東京別院 長谷寺 麻布観音(江戸33観音第22番)何度お参りしても素敵
 ○梅窓院 (江戸33観音第24番)お堂の1階に泰平観音さま(ご葬儀があり拝観できず)、2階の本堂に小さい来迎阿弥陀三尊。
※午前中あるイベントででれでれ状態のまま、午後に青山界隈で仏像・曼荼羅を堪能。


8月10日
 鎌倉
 ○安養院(四万六千日ご開帳)(阿弥陀さまの後ろに立つ千手観音さま)
 ○覚園寺(黒地蔵の法要)
 ○杉本寺(四万六千日ご開帳)
 ○本覚寺
※酷暑の一日。イワタコーヒーが混んでおらず、パンケーキがいただけた! 生しらすそばも。夜は横浜でライブ!

9月4日
 韓国ソウル
 国立中央博物館および特別展「神衆-仏教の守護神たち」
 (水曜の夜間拝観)

9月5日
 韓国ソウル
 ○曹渓寺(旧暦1日の法要が延々と続くなか、お寺の英語ガイドの方にたくさん説明していただいた。本堂からマイクで読経が流れ続け、ご信徒(98%が女性)の皆様が真剣に祈り続ける姿が印象的
 ○昌徳宮(建物エリアを日本語ガイドで、後苑を英語ガイドで)
 Holly’s Coffeeで休憩
 ○宣陵靖陵(時代は新しいけど、古墳って感じ。都心のオアシスみたいな感じで気持ちよかった)
 ○奉恩寺(宣陵靖陵を守るお寺らしい。のんびりお参りしてたら夜になってしまったが、こちらも真剣に祈り続ける方々がおられた)

9月7日
 韓国ソウル
 明洞聖堂(仏像はおられませんが、こちらも朝から真剣に祈る姿が

9月15日
 東京都日野市
 ○百草八幡神社の阿弥陀如来坐像ご開帳

10月4日
 山梨県
 ○大善寺ご開帳
 ○恵林寺 信玄不動尊と信玄公宝物館
 ○放光寺 天弓愛染明王さまの搬出作業に遭遇!

10月8日
 山梨県
 ○大善寺ご開帳 再訪

10月10日
 東京都国分寺市
 ○武蔵国分寺ご開帳 薬師三尊と十二神将
 ○おたかの道涌水園内に武蔵国分寺跡資料館。ここの観音さまにお会いするのも楽しみ。兵庫県加古川のあいたた観音を思い出す観音さまなので、個人的に「おたか観音」さまと呼んでいる。

10月14日
 鎌倉材木座で阿弥陀さまめぐり
 ○光明寺(本堂で十夜法要に参列。三門に登り、釈迦三尊を拝観)
 ○蓮乗院(十夜法要に参加するお稚児さんたちが準備中。堂外からご本尊を拝観)
 ○九品寺(十夜法要のお練の出発点。阿弥陀三尊。新田義貞ゆかりの寺)
 ○向福寺
 ○五所神社(丸彫り摩利支天、板碑)
 ○来迎寺(来迎阿弥陀三尊)(ここまで仏友さんとご一緒させていただく。感謝!)
 ○補陀洛寺

10月30日
 山梨県
 ○大月市立博物館
 ○甲斐善光寺
 ○山梨県立博物館「山梨の至宝」展

10月31日
 東京都八王子市
 ○龍見寺(大日如来)

11月3日
 東京都目黒区
 ○大円寺 清涼寺式釈迦如来立像ご開帳 阿弥陀堂の阿弥陀三尊が大好き
 東京都国立市
 ○谷保天満宮 うそ替え神事目当てで参拝したところ、ほどなく「おかがら火」始まった。めらめら燃える炎に興奮。炊き出しもありがたかった。

11月10日
 「運慶・快慶とその後の彫刻」東京国立博物館
※快慶菩薩面を前に妄想が走る。芸大から快慶大日如来坐像。

11月15日
 東京都八王子市
 ○龍見寺(七五三祈願で厨子が開く。堂外から柵越しに大日さまを拝観)

11月20日
京都
 ○六波羅蜜寺(ご本尊十一面観音ご開帳と宝物館。宝物館で吉祥天さまに強く惹かれてしまう)
 ○法金剛院(定朝様丈六阿弥陀如来坐像とひざをつきあわせてお話する。丈六地蔵座像+六地蔵立像)
 ○古墳横の遊歩道をお散歩
 ○仁和寺(国宝阿弥陀三尊。ここでも吉祥天さまに惹かれてしまう
 ○東寺(五重塔初層を初拝→講堂→金堂。大好きな観智院は時間切れ)
 ○毘沙門堂勝林寺(毘沙門天胎内仏250年ぶりのご開帳と夜間ライトアップ)

11 月21 日
 ○浄瑠璃寺(二度目。吉祥天さま初拝)
 ○岩船寺(初参拝。丈六阿弥陀さま、普賢菩薩さま)
 大好きなJR桜井線に乗ってのんびり移動
 ○安部文殊院(二度目。文殊さまに国宝指定のお祝いを申し上げる
 ○長谷寺(もー、とにかく長谷寺さんが大好き!)

11 月22 日
奈良
 ○海龍王寺(住職にごあいさつ)
 ○奈良県立美術館 やまとぢから籔内佐斗司展(浄瑠璃寺秘仏大日如来、新薬師寺景清地蔵、善光寺阿弥陀立像など、籔内修復作品を拝観)
 ○薬師寺(東塔水煙降臨展、東院、金堂、講堂)(目の前の水煙に泣く!)
大阪
 ○藤田美術館で快慶地蔵菩薩立像など
 ○四天王寺 

11 月23日
岡山
 ○岡山県立美術館「極楽へのいざない」展 浄土双六体験
 ○倉敷市美術館「倉敷仏教寺院の至宝」展 宝島寺 仏頭
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/5438.htmなど
 ○大原美術館 石仏一光三尊像、棟方志功、エルグレコ受胎告知など

11月29日
 金沢文庫 東大寺展
※快慶さん地蔵菩薩立像が大好き
※鎌倉時代再建の大仏殿の見取り図(広目天=快慶、持国天=運慶との記載に興奮)

12月3日
 東京都府中市
 高安寺(山門に仁王、地蔵、奪衣婆。特に地蔵さんに惹かれる)

12月13日
 神奈川県逗子市
 ○神武寺 薬師堂ご開帳、本堂、みろくやぐら
 ○東昌寺 丈六阿弥陀如来坐像
 ○宗泰寺 十王像は拝観できず(毎年8月にご開帳とのことでした)
※神武寺薬師堂は仏像群もお堂全体の雰囲気もとてもよかった。

12月17日
 東京都
 ○大安楽寺(小伝馬町)
 ○大観音寺(人形町)鉄造仏頭
※大安楽寺は観音さまのお姿はよく拝めなかったが、弁天堂のきれいな弁天さまは拝めた。大観音寺の観音さまにはまたお会いしたい。

12月22日
 サントリー美術館「平等院鳳凰堂平成修理完成記念 天上の舞 飛天の美」展

12月28日
 東京 高幡不動尊 納めの不動
(仏友さんと偶然お会いして仏像修理の話など。楽しかった!)


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2014年1月10日 (金)

はらぺこヒヨドリの2013年展覧会ランキング

 僭越ながら、当方の2013年展覧会ランキングを。多くの仏像さんを間近で拝せる機会に感謝! 学芸員、出展者など、関係者の皆様にお礼申し上げます。

1 「當麻曼荼羅1250年記念 特別展 當麻寺―極楽浄土へのあこがれ―」

@奈良国立博物館

 (pdf) http://www.narahaku.go.jp/news/download/taimadera_press.pdf

 講堂でいつも気になっていた妙憧菩薩さまを360度拝観できたあと、圧倒的な勢いで仏像がずらり。導き観音さまに吉祥天さま…。さらに、練り供養関連が続く。奥の院の25菩薩像、中将姫像、菩薩面など、またずらり。とにかくすごかった。消化不良である。

2 「極楽へのいざない 練り供養をめぐる美術」

@岡山県立美術館

http://www.pref.okayama.jp/seikatsu/kenbi/exh_gokuraku.html

 練り供養の決定版ともいえる内容。各地で行われている練り供養の様子が紹介され、自分にとって謎だった点がだいぶ理解できた。図録も従来の型を破る斬新なスタイルで分かりやすい。浄土双六を体験させてもらったが、これが非常におもしろかった。 あと、阿弥陀さまの白毫ビームも浴びた(板彫りの阿弥陀さまの後からライトを当てて、穴の空いている白毫部分から光が出ているように工夫した展示がありまして…)。

3 「仏像半島―房総の美しき仏たち―」

@千葉市立美術館

http://www.ccma-net.jp/exhibition_end/2013/0416/0416.html

 房総半島は仏像半島だったということを実感させられる展覧会。七仏薬師さまの円形展示は圧巻で、夢に出たぐらい。その他、あまりにすごすぎてコメント不可能。

4 東京国立博物館140周年 特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」

 @東京国立博物館本館特別5室

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1556

 両面宿儺(りょうめんすくな)像など。2011年秋の埼玉の円空展より、密教的な色彩が強かったのかな。円空の匠、ここにあり。

5 韓国ソウル 国立中央博物館平常展および特別展「神衆-仏教の守護神たち」

http://www.museum.go.kr/main/index/index004.jsp

http://www.museum.go.kr/program/jap/japShowDetail.jsp?menuID=004002002003&showCategory1Con=SC1&showCategory2Con=SC1_1&showCategory3Con=SC1_1_3&showID=7406

 諸事情あり訪韓。夕方到着して、夜間拝観へ直行。憧れの弥勒菩薩思惟像のほか、美しい観音菩薩坐像や温かみのある薬師如来などを堪能。人気のすくない館内で写真動画を取りまくり。特別展も日本との違いが見られて興味深かった。日韓友好への願いを込めて、あえてサントリー「飛天の美」の上にランクイン。「韓国」「仏像」とググるとあまりに感情的な書き込みばかりで残念。

6 「天井の舞、飛天の美」展

  @サントリー美術館

 「平等院は私にとって特別な存在!」 「飛天や迦陵頻迦(かりょうびんが)が好きなのは、きっと野鳥も好きだからだわ!」。などと気分上げ上げになった展覧会。2000年に上野に雲中供養菩薩さま全員がいらっしゃった展覧会とどうしても比べてしまうけど、今回の展覧会は「飛天」という脇役にフォーカスして、時代順に追っていくという画期的な内容だったと思う。新しい模刻の供養菩薩さまに直接触れて結縁できたのは一生の思い出になるだろう。平等院住職の熱い思いが図録に記載されている。私は平等院リノベーションを応援したい。

7 「山梨の名宝」

@山梨県立博物館

http://www.museum.pref.yamanashi.jp/3nd_tenjiannai_13tokubetsu002.html

 大善寺薬師三尊、瑜伽寺(ゆかじ)の十二神将、福光園寺の吉祥天、宝珠寺の大日如来と四波羅蜜菩薩坐像、放光寺の愛染明王など。この展覧会が始まる少し前に放光寺をお参りしたとき、天弓愛染明王さまをこの展覧会のため山梨県博に搬出する作業の真っ最中だった。ちょうどこの愛染さまの模刻像も収蔵庫内に持ち込まれていて、オリジナルと模刻の両方を見比べることができたことも思い出深い。

8 「倉敷仏教寺院の至宝」

@倉敷市美術館

http://www.city.kurashiki.okayama.jp/item/63059.htm 

 宝島寺仏頭など。古来から現在まで倉敷の仏教文化レベルの高さを実感。写真展示ではあったが、等身大の毘沙門天がコーラス団のように並ぶ安養寺の存在を知り、絶句。いつかお参りできるかな。

9 藤田美術館2013年秋季特別展「美しき日本」

@藤田美術館http://fujita-museum.or.jp/index.html

 快慶さんの地蔵菩薩立像にお会いできて幸せ。

10 倉敷 大原美術館

  一光三尊の石仏とエルグレコの受胎告知に感動。

次点

「やまとぢから」薮内砂斗司展(奈良県立美術館)
 薮内研究室の修理による仏像がとてもよかった。浄瑠璃寺の秘仏大日如来(←この方にお会いしたく訪れました…)、新薬師寺の地蔵さま、善光寺の阿弥陀如来立像など。

「東大寺」展(金沢文庫)(快慶地蔵菩薩立像が大大大好き。大仏殿の広目天を快慶が作ったことを示す図面に感動!

「ラフェエロ」展(国立西洋美術館)(ラファエロの聖母子像に癒しを感じる)

「ウィリアム・モリス」展(東京 府中市美術館)。

※ お寺の境内で開催された展覧会(薬師寺水煙展など)はランキングから除外した。(この水煙はとにかく泣けた。感想はまた別の機会にアップできれば)

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2010年1月28日 (木)

アンコールワット展@日本橋三越本館~クメールの仏像、きっと日本人も好きになる~

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訪れた展覧会: 世界遺産アンコールワット展~アジアの大地に咲いた神々の宇宙~

 プノンペン国立博物館/シハヌーク・イオン博物館所蔵

展覧会の開催地:  三越日本橋本店 新館7階ギャラリー(注)

展覧会の開催期間: 20091227日~2010118日(注)

訪れた日:     2010118

   (注)京都で開催後、東京、山梨、その他数か所に巡回中。

 東京・日本橋の三越本店で開催の「世界遺産アンコール展」に出かけてきた。

 私は現地アンコールワットに行ったことはないが、映像や写真で見るアンコールワットの彫刻と建築には大きな憧れと尊敬の気持ちを抱いてきた。

 こういった展覧会では、現地に行って得られる感動の半分も得られないことが多い。そもそもあれだけの規模の芸術をデパートのフロアで再現できるはずなどない。そのことは承知のうえで出かけた。

 しかし、クメールの仏や神の独特の表現を間近に見て、大きく心を揺さぶられた。あえて簡単に表現すると、「クメールの人の手にかかるとこんな仏像ができるんだぁ(感嘆)」と思う。そして、「日本の仏像が好きな人なら、きっとクメールの仏像も心に響くはず」とあえて言ってしまいたい。

 同時に上智大学アンコール遺跡国際調査団の功績も心から称えたい。戦乱の頃からカンボジアの人と文化を尊重しながら保存、調査に当たられた調査団を尊敬する。

 

感想

(1) 仏像の顔は造られた場所の人の顔に似る。仏像は造られた場所の文化を反映する。

 それを再確認した。

 カンボジアの人は仏教の仏さまもヒンズーの神々もクメール風にアレンジしてしまう。それはそれで私にとってエグゾチックではあるのだが、インドのものよりさっぱり、すっきりしていて、なぜか親しみを覚えてしまう。

 それが特に表れているのが、「両手をつないだシヴァ神とウマー妃」(砂岩、11世紀)である。インドのヒンズー神像からは考えられない素朴な顔つきと質素な服装。クメールの水田で汗を流す夫婦の姿そのものではないかと思えた

(2) アンコールワットの特徴=両目を閉じた静かな表情

 私の中では、アンコールワットの彫刻と言うと、両目を閉じた静かな表情がまずは思い浮かぶ。

 静かに閉じた両目。幅広の鼻。静かに閉じたくちびる。どれも安定感があり、静謐で、時にユーモラスであり、それでいて厳かな表情。

 現地の(おそらく)蒸し暑い空気の中で、そんな表情と対面したかった。しかし、三越本店においでくださった彫刻の中には、これと同じ表情のものが確かにあった。

 私の中で印象に残ったのは次の3作品。

 作品No.9 ローケーシュヴァラ(頭部」(砂岩、12世紀末~13世紀初、バイヨン様式)

 作品No.2 ジャヴァルマン7世の尊顔(頭部)」(砂岩、12世紀末~13世紀初、アンコール期)(画像はhttp://www.nhk-sc.or.jp/event/contents/ankoru-tokyo.htmlを参照)

 作品No.44美しい尊顔の禅定するプラジュニャーパーラミター(般若波羅密多菩薩)」(12世紀)

 ローケーシュヴァラは観音菩薩を言うらしい。この尊顔と、実在の人物ジャヴァルマン7世(在位11811218年)の尊顔とがよく似ている。

 音声ガイドなどの解説によると、ジャヤヴァルマン7世が自ら現人神(あらひとかみ)を名乗って彫像をつくらせたのだと言う。ジャヤヴァルマン7の彫刻は、「権力を持ちながら民衆の声も聞く慈悲深い王であることを示している」のだそうだ。要するに、自分の顔そっくりの仏像をつくらせ、自身を神格化した彫像もつくらせたということらしい。

 プラジュニャーパーラミターはチケットに印刷されている(写真を参照)とおりの、穏やかな表情。くどいようだが、静かでいて、ユーモラスでもあり、厳かでもある。これを嫌う人間はきっとこの世に存在しない。

(3) 特筆したい特殊なお姿

 (3.1) 「7つの頭のナーガ上で禅定する仏陀坐像」(砂岩、12世紀)

 仏陀が涅槃に入るための7週間に及ぶ禅定を行っているとき、滝のような大雨が1週間続いたという。そのときに、蛇神であるナーガが地中から現れ、とぐろを巻き、7つの頭を大きく広げて仏陀を守った。この彫刻はそのときの様子を表しており、カンボジアでは多く見つかっている姿なのだそうだ。

 よく見ると、座禅する仏陀の台座部分が蛇のとぐろになっており、光背部分が7つの蛇の頭になっている。このように書くとおどろおどろしいかもしれないが、そこはさすがクメール流である。仏陀には静かな品格が感じられ、とぐろも静かな台座のようにしか見えない。蛇の頭も静かな印象である。

 (3.2) 「鎮座する閻魔大王ヤマ天」(砂岩、1314世紀)(画像はhttp://www.nhk-sc.or.jp/event/contents/ankoru-tokyo.htmlを参照)

 なんとも不思議な印象の彫刻である。

 閻魔大王とは言っても、奈良の白毫寺などにあるような中国風の服装を着た恐い顔の像ではない。

 体格のいい裸身の像が地面に座った姿なのである。折って立てた右脚の上に右手がおかれ、折りたたんで寝かせた左脚を優しく左手で抑えている。胸には適度の筋肉があるようだが、腕や背中は柔らかい印象。音声ガイドでは「背中は女性のやわ肌のよう」と言っていたが、ひげをはやしているし、張り出した胸の筋肉が目立つので、私には男にしか見えない。性器の表現はまったくなく、それが返って意図的であり不自然にも思える。

 三島由紀夫がこれを元に書いた戯曲があるとのこと。言われてみれば、三島が惹かれそうな作品だと妙に納得。さっそく図書館で予約した(今は絶版らしい)。

 (3.3) 「シヴァ神の乗物獣ナンディン(牡牛)」(砂岩、7世紀、前アンコール時代)

 牛が脚を折りたたんで横たわる姿。シヴァ神の寺院の前に必ず置かれていたのだそうだ。優しい目と穏やかな表情で、ユーモラスな感じもある。

 脚を折りたたんで横たわる姿は、天神さまによくある牛の像にそっくりだった。何か関連があるのだろうか。

(4) 砂岩という素材とその表現

 今回、出展されていた彫刻のほとんどが砂岩でできていた。

 同じ砂岩製でも、若干赤っぽくて(土の色っぽい)ざらざらした感じ作品(「アスラ(阿修羅)を退治したナラシンハ坐像」(画像はhttp://www.nhk-sc.or.jp/event/contents/ankoru-tokyo.htmlを参照)や「門番の役目をするガルダ」)もあれば、研磨して白っぽい作品や、グレーっぽい作品もあり、興味深かった。

 砂岩の彫像でも、像の一部(たとえば皮膚のみ)を研磨して、それ以外の部分を研磨しない表現を取る作品もあった。日本のなた彫りの表現にも同じような作り方があり、興味深い。

(5) 最後に三越さんに少しだけ小言

 今回、残念だったのは、出品リストが用意されてなく、最終日なためか、展覧会ちらしさえ入手できなかったことだ。

 「三越さんて、こんなレベルだったんだ。まぁ東博レベルはさすがに求めちゃいけないね」と思ったのだが、音声ガイドを頼んだのに解説される作品のリストがついて来なかったのには、さすがに少しだけキレかけた。たくさんの入場者でごった返す入口で、音声ガイドのリストはないのかと尋ね、やっと入手できた。係の人がファイルしていたものらしい。音声ガイドを持った女性に「それどこにあったんですか」と聞かれたので、私にだけ渡しそびれたというわけではないようだ。

 あるサイトによると、アンコールワット展の入場者全員に上智大学・石澤良昭学長とタレントはなの対談を載せたリーフレットが配られるとあったのだが、まったく見当たらなかった。

 最低でも、作品リストは欲しい。

 また、受付で三越か伊勢丹のカードがあれば、入場料1000円が無料になるとの説明を受けた。展覧会サイトに小さくでもいいから書いておいて欲しかった。

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2009年10月 1日 (木)

「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展@上野の森美術館

 ここは純粋な仏像ブログなので、あまり政治的なことは書きたくないが、今回だけはどうしても書かずにいられない。

 去る9月27日、上野の森美術館での巡回が始まった「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝」展(東京での開催期間2009919日~2010111)に行ってきた。よく調べずに出かけた自分も悪かったのだが、展覧会の冒頭に中国政府のごあいさつが展示されていて愕然とした。インドに亡命中のダライ・ラマ14世には一切ふれられていないかった。

 たとえばアフガニスタン文化の展覧会に行く時も、薬師寺や法隆寺に行く時も、心の隅に必ず一つの思いがある。展覧会や寺社の文化財にふれることで、それへの敬意を表し、(恥ずかしいぐらい微力ではあるが)それへの支援を形にできるということである。今回も亡命中の14世ダライ・ラマ法王と亡命チベット政府の文化財にふれ、それを支援できると期待していた。

 ところが、今回の展覧会は、中国側が用意したチベットの文化財を並べただけで、1950年の中国軍によるチベット侵攻、14世ダライ・ラマの亡命などの歴史には一切言及がなかった。あまりに一方的で、中国のプロパガンダに乗った展示と言われてもしかたがないだろう。主催者になっている日本の主要メディアはなぜこうした点に目をつむったのだろう。

 展示内容は美術的に良質かつ興味深いもので、日本の仏像との相違点などに私は夢中になった。しかし、だからこそ、大好きな仏像を中心とした展覧会が政治的議論を引き起こすことに深い悲しみを覚える。

追記: 帰宅後、「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」のサイトを開けてみたら、「『聖地チベット ~ポタラ宮と天空の至宝~』展に関して 日本の皆様へのお願い」というニュースリリースが928日付でアップされていた。

 そこには、「この展覧会の展示や文書は、日本国民を欺き、中国政府がチベット文化の善意の保護者であると信じさせるよう、意図的に作られて」いるが、実態はその逆で、「今でもチベット人の信教と文化の自由は弾圧され続けて」いると書かれていた。そのうえで、抗議活動はあくまで平和的な形で行ってほしいこと、日本の皆様には両者の意見を聞いて「真実と正義と人間性を支持」してほしい旨が書かれていた。

 詳しくは原文(http://www.tibethouse.jp/news_release/2009/090928_appeal.html)をお読みいただきたい。

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