日向薬師の鉈彫り薬師三尊が好き!
私の中で一番の鉈彫り仏と言えば、神奈川県伊勢原市・日向薬師のご本尊さまです。
この薬師三尊さまは、像として彫り出される以前から、木の中ですでにこのお姿でおられたのでしょう。お会いするたびにその思いが強くなります。
脇侍の菩薩さまはほぼ全身が鉈彫り。薬師さまはお顔や胸がつるつるに仕上げてあります。私には、まず木の中から薬師さまが現れ、続いて菩薩さまが出現するさまに見えます!
ご本尊さまのご開帳日は正月三が日、1月8日、4月15日の年5回。 1月8日は初薬師として七草の入った薬師粥がふるまわれます。
収蔵庫には平安末から鎌倉初期の仏像群がおられます。もう「ここは奈良?」状態です。等身大の四天王と十二神将、丈六薬師三尊に丈六阿弥陀如来坐像。すべて国の重要文化財。獅子頭も昨年、国の重文に指定されました。よだれを拭っても拭いきれません。
破損した観音立像がおられなかったのですが、修理に入られたのでしょうか?
また、大規模な修復が終わったばかりの本堂には、平安の十二神将が気持ちよさそうにおまつりされてました。修理中は収蔵庫で間近で拝めたのですが、やはり本堂におられるほうが皆さまお幸せに見えます。
何度でもお参りしたいお寺さまです。
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