2015年2月仏像拝観記録(川崎市法雲寺阿弥陀如来、横浜の円空木喰展など)
2月15日
神奈川県川崎市 法雲寺(藤原 阿弥陀如来坐像)
2月15日は川崎市法雲寺の平安仏、阿弥陀如来さまのご開帳日。
去年は前日から記録的な大雪で、当日の朝、法雲寺さまから「大雪のため中止。内々だけで済ませます」とお電話がありました。事前に問い合わせた際の私の電話番号にわざわざご連絡くださったのでした。
今年はお参りでき、感激もひとしおです!
この阿弥陀さま、最近の修理で金箔がはがされ、創建当時のお姿が明らかになりました。
以下の写真を見比べていただくとお分かりかと思いますが、厚塗りの金箔をはがすと、童顔かつ笑顔の優しい阿弥陀様のお姿が現われました。日野市安養寺の阿弥陀如来坐像を想起させる、優しいお姿です。
(↑日野市安養寺の阿弥陀如来を想起させる修理後のお姿)
(↓お寺の看板には修理前のお姿が。金箔が厚塗りでのっぺり感が否めない)
(↑境内の馬頭観音がなんだかかわいい)
※ご本尊の写真撮影はお寺の許可を得ています。
2月22日
東京 根津美術館 動物礼讃展(春節なのか外国人多め)
2月23日
なかなかバタバタした毎日を過ごしておりますと、
それでも、辛いときこそ、
分かりにくい前書きになりましたが、実はこの日、かなり辛い相談をする約束があり、
横浜のそごう美術館という狭い会場にびっしり円空・木喰仏―――。想像以上によかったです。
冒頭からとびっきり笑顔の等身大以上の円空仏が出迎えてくださいました。その笑顔を拝した瞬間、私の身体をこわばらせていた緊張の半分が消え去りました。自分の頬がゆるんで、笑顔になっていることに気づきましました。
にこにこ笑顔の阿弥陀如来立像に目を奪われ、よく見ると、阿弥陀様の背中であるべきところが薬師如来様になっていました。円空さんが阿弥陀様と薬師様で一体のお姿を彫られたのですね。
夢中で一体一体と向き会っているうちにだいぶ癒されたように思います。辛い事実は私の力では変えられるものではありません。でも、だからこそ、仏像さんたちに心と体を癒していただく時間を大切にしたい。そんなことを再認識する展覧会でした。
円空さん、木喰さん、ありがとう。
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