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2014年1月25日 (土)

2013年仏像拝観をふりかえる

 ひとつ前の記事で、2013年の仏像拝観記録リストをアップしました。ここでは、2013年にお会いした仏像さまたちの感想をまとめたいと思います。

 最初に頭によぎるのが阿弥陀さまです。阿弥陀さまをじっくり拝したいという飢餓感みたいなものが常にあるわけですが、それを満たしてくれたのが京都の法界寺や法金剛院、浄瑠璃寺、岩船寺などの阿弥陀さまでした。これらのお寺では、丈六クラスの阿弥陀座像と「膝をつきあわせて」向き合うことができ、阿弥陀さまの包容力に身も心もゆだねることができます。

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 でも、阿弥陀さまはじっと座っているだけではありません。阿弥陀来迎を演じる練り供養のような体験型の阿弥陀さまもいらっしゃいます。2013年は実際の練り供養を見に行けなかったのですが、岡山県立美術館「極楽へのいざない~練り供養をめぐる美術~」展には行くことができました。
 展示の中で特に印象に残ったのが、岡山県弘法寺の迎講阿弥陀像(岡山県弘法寺)です。この阿弥陀さまは、像の内部が空洞になっていて、その中に人がはいれるようになっており、今も練り供養で使われているそうです。
 人が入った阿弥陀さまが実際に動く様子を会場内のビデオで見ましたが、その動きはとってもユーモラスでした! 阿弥陀さまを身近に感じられる練り供養が大好きです。

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 一方、阿弥陀さま好きの反動なのか、地獄世界への興味も高まりました。「極楽への~」展で浄土双六で遊び、六道輪廻を疑似体験しました(汗)。甲斐善光寺本堂の閻魔さまは、ちびりそうなくらい(失礼!)こわかったです。地獄まで救いに来てくれるお地蔵さまも好きになりました。

 それから、最近なぜか気になるのが吉祥天さまです。浄瑠璃寺のようなきらびやかな方ではなく、六波羅蜜寺宝物館や法輪寺、當麻寺などの「普通のおばさん風」の吉祥天さまに強く惹かれました。自分もおばさんになってきたからでしょうか。

 10月の山梨 大善寺のご開帳は、秋のぶどう畑の香りとともに記憶に残りました。あまりに好きすぎて、ご本尊薬師三尊には3度も会いに行きました。さらに、その影響で、年始にかけて東京・神奈川の薬師ファミリーをめぐることになりました。

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 ご開帳といえば、吉野の金峯山寺、京都の六波羅蜜寺と勝林寺、そして逗子市神武寺薬師堂の参拝が思い出されます。秘仏との結縁がありがたいです。

 若いころは初めて出会う仏像に興奮したものですが、最近は二度目、三度目とお会いすることで感動が深まることが多いです。斑鳩の法輪寺は三十数年ぶりの参拝となり、その仏像群に圧倒されました。初瀬の長谷寺も何度でも訪れたい場所です。

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 また、はからずも涙したのが薬師寺の水煙降臨展でした。”凍れる音楽”東塔のてっぺんで舞う白鳳の飛天たち。地上から眺めるだけだった水煙が目の前にあり、なぜだかこみ上げるものがありました。

 余談になりますが、山梨の放光寺で、愛染明王さまが搬出される作業の現場に居合わせたことも忘れられません。大切に慎重に作業が進められていました。できることなら、私も手伝いたかったです。愛染さまには県立博物館の特別展で再会しました。

 2013年の反省点は、大好きな快慶仏との出会いが足りてないことです。初拝の快慶仏は大阪藤田美術館の地蔵菩薩立像のみでした。小さな像でしたが、その美しさは半端なく、小さいほど匠の技が光るのだと感じました。

 最後になりますが、実は、5月に奈良に行くまで過労で疲れきっていました。振り返ると、奈良でのんびりさせていただいたことが回復のきっかけとなったようです。これまで趣味で仏像めぐりをしてきたのですが、このように助けていただける日が来るとは思いませんでした。

 仏像さんを通じたすべての出会いに感謝します!

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