« 運慶さまにお会いした!  | トップページ | 「快慶の作品?」と思う瞬間 1 »

2008年11月18日 (火)

京王電鉄さん! 弘法大師さまです!

 081117_2141012

 こんなポスターが駅に貼ってあった。京王電鉄の高尾山キャンペーンである。

 美しい紅葉の下、楚々とした野仏のお姿に心引かれる。

 さすが、薬王院のある祈りのお山である。

 しかし、ポスターの文字を読んだ私は、一瞬にして凍りついた。

081116_162501_1

 なんと、「小さな赤い帽子をかぶったお地蔵さんたち」と書いてあるではないか。

 確かに、高尾山の路傍には石仏が多い。 

 しかし、ポスターの写真の野仏をよくご覧いただきたい。

081117_2141023

 右手に密教の法具、五鈷杵(ごこしょ)を持ち、左手に数珠を持つこのお姿。

 これは、明らかに弘法大師さまではないか!

 高尾山の薬王院は真言宗のお寺。それなのに、宗祖である弘法大師さまのお像を間違うなんて…。

 十二神将とか二十八部衆の一部が間違ってる例は見たことがあるが、この間違いはあまりに辛い。仏像ファンとして、絶句である。

 野仏=お地蔵さんというイメージが強いのだろうか。

 東京だったら、お地蔵さんだけでなく、如意輪観音、馬頭観音も多いし、特に庚申塔は相当に多い。

 しかし、高尾山では、薬王院の宗派のため、これと同じ形の弘法大師さまの石仏が、他所と比べとても多かったと記憶する。
 真言宗なので、お不動さまの石仏も見られる。
 光背に炎をもつ恐いお顔のお不動さまが赤いお帽子やお前掛けを身に着けている姿はほほえましい。

 とにもかくにも、真言宗のお寺で、弘法大師さまのお像を間違ってはいけないと思う。

 お地蔵さまも弘法大師さまも、ありがたさに変わりはない。

 しかし、薬王院は弘法大師さまによって開かれた真言宗のお寺なのだから、京王電鉄広報部や高尾山にお出かけの皆様には、それを知っていただき、敬意を払っていただきたい。仏像ファンとしての願いである。

|

« 運慶さまにお会いした!  | トップページ | 「快慶の作品?」と思う瞬間 1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 運慶さまにお会いした!  | トップページ | 「快慶の作品?」と思う瞬間 1 »