2018年2月12日 (月)

【ごあいさつ】はてなブログに引っ越します!

こちらの「ココログ」から「はてなブログ」にお引っ越しすることにいたしました。新しいURLはこちらです。

「ぶつぞうな日々Part III」
http://butsuzodiary.hateblo.jp/

10年以上ココログでお世話になったので、愛着はあるのですが、写真の取り扱いなどが面倒で、無駄に手間暇がかかるのが悩みでした。

はてなブログ「ぶつぞうな日々Part III」でも、ひたすらに仏像への愛を叫んでいきます。

仏像をつくられた皆様、
仏像に祈り護られてきた皆様、
仏像をこれまでお守りしてこられた皆様。
そんな皆様を尊敬しています。

私の「ぶつぞうな日々」はこれからも続きます! マイペースで、でも、ひたすら熱く感動をお伝えできれば!
未熟者ですが、今度ともどうぞよろしくお願いします。

2018年2月12日

はらぺこヒヨドリ

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2017年10月 1日 (日)

武蔵国高麗郡、聖天院

2017年9月24日。埼玉県日高市の聖天院をお参りしてきました。

西武線高麗駅→巾着田(曼珠沙華が満開)→高麗郷民俗資料館→聖天院→高麗神社→JR高麗川駅。楽しいお散歩でした。

<きっかけ>

数年前、飯能の冬至の軍茶利明王のご開帳に行ったとき、西武線高麗駅を通過した。このとき、高麗という駅名と駅前の巨大なチャンスンに興味をそそられた。調べてみるとやはり、渡来人が住んでいた地域だった。「コウライ」ではなく、「コマ」と読む。そして、巾着田という特殊な地形に曼珠沙華が咲き誇ると知った。念願かなって、やっと今年、曼珠沙華の時期に出かけることができた。
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※高麗駅前のチャンスン(魔除けの境界標)


<歴史>

高麗(こま)の歴史は古い。
古代朝鮮の頃、660年に百済が、668年に高句麗が滅びると、多くの人が日本に逃れてきた。続日本記に、716年、武蔵国に高麗郡を設置し、渡来人1799人を移住させたと記録があるそうだ。高麗郡は1896年(明治29年)まで続き、その中心地が埼玉県日高市にあったと考えられる。

高麗郡の初代郡司を務めたのが高麗王若光という人物。この若光をまつったのが高麗神社で、若光の菩提を弔うため751年に創建されたのが聖天院なのだそうだ。高麗神社と聖天院は日高市新堀に今も存在する。

<聖天院>

聖天院は不思議なお寺だった。

巾着田から歩いて最初にこの山門を見たとき、古刹であることを実感した。はじけたグルービーな風神雷神様が門をお護りされている。

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しかし、よく見ると、堂々とした山門の前にチャンスンがそびえている。山門の東側には、弘法大師像が立つが、そのすぐ隣に高麗王廟がある。廟の前には、韓国で見かけるのとそっくりに祈りの小石が積んである。

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さらに、山腹に登ると、本堂の奥に、在日韓民族無縁仏の慰霊塔がある。ソウルの奉恩寺を思い出す景観だった。3.1運動発祥の地ソウルのパゴダ公園のを模した八角亭も建てられていた。在日の方々が建てられたようだ。

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古刹であるが、今も韓国と結びつきのあるお寺のようだ。

<聖天院の仏像>

聖天院はもともと若光の念持仏だった聖天様を本尊としていたが、その後、真言宗に改宗し、今は不動三尊が本堂中央にまつられている。埼玉県日高市の指定文化財だ。

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阿弥陀堂には、阿弥陀三尊と聖観音立像。中尊の阿弥陀如来坐像は江戸期に終了後を受けたものの、元々は鎌倉時代のもので、やはり市の文化財。

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山門には、はじけた感じの風神、雷神がおられて、楽しく度肝を抜かれる。御足の爪に心を奪われた。

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2017年8月21日 (月)

桑名市・勧学寺の千手観音立像

岐阜から三重県桑名市へ移動。
8月9日と10日に開帳される、勧学寺の千手観音立像をお参りしました。
平安時代の木の中から抜け出てこられたような静謐さを感じました。後補はあるようですが、それでも。
写真禁止と言われましたので、三重県の文化財のサイトを貼っておきます。


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私が訪れたのは昼間の時間帯。観音様のお厨子は開いていましたが、地元の方々がお祭りの準備をされており、他に参拝者はほとんどおられません。参道に提灯がならんでいたので、夜になると参拝者で賑わうのでしょう。
静かに間近でお姿を拝めました。

あたたかく迎えてくださった皆様に感謝いたします。

住所=桑名市矢田266番地
ご朱印は近くの大福田寺でいただけるそうです。


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2017年8月20日 (日)

岐阜市・慈恩寺の千手観音坐像

8月9日と10日は観音さまの功徳日。四万六千日、千日詣りなど、その呼称はお寺によって多少異なるようです。この日に観音さまのご開帳を行うお寺がありますので、今年は岐阜と三重に遠征し、お参りしてきました。

最初に訪れたのは、岐阜市の慈恩寺です。
8月9日と10日。朝7時から正午に限って、千手観音さまがご開帳されます。
頭の上に腕を伸ばし、阿弥陀如来さまを掲げ持つ、清水寺式と呼ばれるお姿です。真っ黒い異形のお姿にぞくぞくしました。

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本堂にはお檀家様がひっきりなしお参りされ、お経が絶えることなく聞こえてきました。

慈恩寺まで岐阜駅からバスで40分。下車後、田んぼの中を徒歩で15分ほど。事前にお寺にお電話で問い合わせしたとき、「バスは極端に本数少ないし、バス停からも遠いですよ」と心配されましたw

帰りのバスの時間まで90分ほど。ゆっくり休み休み拝観できました。

真夏のご開帳は暑いですし、観音さまの霊力が強いように思いますので、時間をたっぷりとり、のんびりお参りするのがよろしいかと。


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2017年4月 3日 (月)

2017年1月~3月仏像拝観リスト

1月1日
 除夜の鐘 高幡不動尊(重文の不動三尊にカップ酒のお供えがありました)

1月2日
神奈川県
 川崎市 影向寺(平安後期の薬師三尊、二天像、十二神将)

1月7日
東京都
 〇根津美術館 興福寺・梵天帝釈天の再会
 〇上野・長浜観音ハウス 馬頭観音像
 〇東京国立博物館 櫟野寺展の4回目

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1月8日(初薬師と大山の鉄造不動尊御開帳日)
神奈川県伊勢原市
 日向薬師 初薬師で秘仏の鉈彫り薬師三尊ご開帳。薬師がゆのご接待あり。
 雨降山大山寺 鉄造不動明王像のご開帳(毎月8, 18, 28の日)、本堂左手に平安末期の五大明王あり。

1月15日(初閻魔と増上寺黒本尊のご開帳日)
東京都
 新宿区 太宗寺(閻魔と奪衣婆、三日月不動明王立像など)(奪衣婆は区の民俗文化財)
 文京区 源覚寺(鎌倉時代の閻魔大王像、区の有形文化財)
 港区 増上寺(黒本尊=阿弥陀如来立像のご開帳、毎年1月15日、5月15日および9月15日のみ)

1月28日(初不動)
群馬県
 渋川市 宮田不動尊ご開帳日(国の重要文化財)
 千代田村 光恩寺(県指定文化財、阿弥陀三尊)

2月5日
山梨県
 山梨県立博物館 「浄土への憧憬」展 
 〇阿弥陀如来坐像(隆円寺、南アルプス市指定文化財、41.2センチ、13世紀)
 〇観音菩薩立像(安楽寺、笛吹市指定文化財、146.8センチ、10~11世紀)
 〇飛天2つ(甲斐善光寺、12世紀)
 〇当麻曼荼羅図(北杜市、13世紀)

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笛吹市
 立川不動堂
 〇不動明王像(像高255センチ、桧の一木、11世紀頃と推定)

2月19日
東京都
 東京国立博物館 春日大社展

2月26日
埼玉県
 熊谷市 宝乗寺愛染明王堂
 ご縁日のご開帳と牧野隆夫先生ご講演

 熊谷市 妻沼の歓喜院聖天堂

3月5日
静岡県
 霊山寺(大内観音)春のお祭り。二十八部衆を間近で拝観。
 坂の上薬師堂 平安仏十数駆をガラス越しながら間近で拝観。
 建穂寺 廃寺になり、残された貴重な仏像群をどうやって守っていくのか。管理人の方とたくさんお話しました。
 宝台院 白本尊(安阿弥様)(かわいい!)

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3月13日
東京都 九品仏浄真寺 前回の練供養の記録映像が上映中(時間不足だったので、また来る!)

3月18日
神奈川県
 横浜市 西方寺
  十一面観音(修復完成記念の御開帳)(修復は明古堂)
  本堂の半丈六・定朝様の阿弥陀如来(桜が咲いてて花見もできちゃた)

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3月19日
長野県
 小諸市 十念寺の二十五菩薩来迎会(小諸市民会館「郷土伝統芸能のつどい」にて、短縮版を拝見)

3月20日
長野県
 長野市 善光寺(夜明け頃に到着、お数珠頂戴、お朝事、資料館で安阿弥様の阿弥陀如来像、平安の阿弥陀坐像三尊、薬師坐像、山門に登る)
 善光寺大本願(市指定の伐折羅大将と聖徳太子像(婆藪仙人?)、勝軍地蔵、重文の阿弥陀来迎図)

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3月25日
東京都 九品仏浄真寺 前回の練供養の記録映像(60分)と仏像修理の映像(12分)をフル視聴!

3月26日
東京都
 根津美術館
  〇興福寺東金堂梵天帝釈天の再会
  〇高麗仏画展
 Bunkamuraミュージアム 「これぞ暁斎!世界が認めたその画力」展

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2017年3月25日 (土)

静岡市清水・霊山寺大内観音で二十八部衆を拝観

静岡市清水区の古刹、霊山寺(大内観音)さま。毎年3月第一日曜日にお祭りがあると聞き、お参りしてきました。

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秘仏の千手観音さまの扉は、残念ながら開きませんでしたが、許可をいただき、個性豊かな二十八部衆を間近で拝むことができました。

霊山寺は駿河湾を見下ろす大内山の中腹にあります。かつてはお寺の灯りが船の道しるべになったそうです。昔も今も、急な山道を歩かなければお堂にたどり着けません。

普段は無住で、わずか30軒のお檀家さまが守っておられるそうです。大変なご苦労だと思います。よそ者の私に「えー、東京から来たのー。甘酒飲んでいってねー」と優しく明るく声をかけてくださいました。

人と山と古い仏像に癒やされ、元気をいただきました。


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2017年3月22日 (水)

小諸市・十念寺の二十五菩薩来迎会~極楽鳥や不動明王、毘沙門天も登場(後世に伝えたい!)~

浅間山をのぞむ長野県小諸市平原地区、十念寺(時宗)には、二十五菩薩来迎会(らいごうえ)が伝わります。

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(春霞の浅間山、かろうじて見えますか~?)

小諸市の「郷土伝統芸能のつどい」というイベント(会場は小諸市民会館)で、この来迎会の短縮版が披露されると聞き、出かけてきました。

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「西の當麻寺、東の十念寺」。このイベントで、そのような紹介がなされました。
十念寺の来迎会は奈良県・當麻寺と並ぶ、東西の双璧だというのです。

しかしながら、十念寺は戦後(1949年)の火災でお堂が消失。幸いにも菩薩面は焼けずに残りましたが、来迎橋をかけた本格的な練り歩きはできなくなったそうです。

来迎会保存会はこの貴重な伝統を守ろうと、年に一回(毎年3月27日)、お面を出して念仏講を行うほか、平成23年には上田市小泉の大日堂のご開帳時に出向いて、練供養を行ったそうです 。

市や保存会に話を伺う中でわかったのですが、実際に十念寺の菩薩さまが練り歩く機会は、本当に限られているようです。
小泉大日堂のご開帳は半開帳を含め、30年に一度。小諸市の「郷土伝統芸能のつどい」は5年ごとの開催です。 市民会館のイベントへの出演とはいえ、この機会が大変貴重なものであることがわかります。

今回披露された十念寺の練供養は、以下の構成になっていました。

1) 極楽鳥の舞

2) 天人の舞

3) 二十五菩薩の登場(先頭が不動明王、最後尾が毘沙門天。阿弥陀も菩薩の列に)

4) 観音勢至が行者を引接

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さて、これまで見てきた他の二十五菩薩来迎会と比較しつつ、十念寺の来迎会の特徴をみていきます。

○極楽鳥と天人の舞で浄土を表す

まず、二十五菩薩がお出ましになる前に、極楽の鳥二羽が登場し、それぞれ対をなす動きで舞いながら練ります。 続いて、天人が二人、やはり対をなす動きで舞いながら練ります。 極楽鳥と天人の動きには、静かでリズミカルな火炎太鼓の伴奏が伴います。 これは二十五菩薩の登場の前に、極楽浄土を再現したもので、十念寺独自のものだそうです。 極楽鳥の衣装と機敏な動きに胸が高鳴ります! 実は私、迦陵頻伽のファンなのです。そういえば、大阪・大念仏寺の練供養では、迦陵頻伽の舞がありますね。

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○不動明王と毘沙門天が登場!

極楽の鳥と天人が去った舞台に、ついに二十五菩薩が登場します。 多くの練供養では、観音勢至が先頭かと思うのですが、なんと、十念寺では、不動明王さまが先頭に立って歩きます! 大きな火炎光背を背負い、剣を握りしめていました。驚くのはそれだけではありません。二十五菩薩の最後には毘沙門天さまが登場します。 不動明王と毘沙門天が菩薩の警護役を務めているのでしょうか。大変珍しいと思います。

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○阿弥陀如来さまも登場! 

二十五菩薩の列の真ん中辺りに、放射線状の光背を背負い、菩薩さまとは異なる装束の方が登場されます。それが阿弥陀如来さまです。このように人が阿弥陀さま演じるのは、岡山・弘法寺の迎講阿弥陀如来をのぞき、あまり例がないと思います。

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○菩薩に付き添い人なし

菩薩さまだけではなく、極楽鳥も天人もすべてに付き添い人がいませんでした。 お面をかぶると視界が悪くなるので、當麻寺を含め、他の練供養では、必ず誰かが菩薩さまの手を引いて助けます。しかし、十念寺では、そんな過保護なことはしません。みんな自力で、しかも身体を左右にふる動きを加えながら練り歩くのです!  

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○来迎引接を受けるのは行者

ステージの中央に置かれた小さな行者の像。それが来迎されます。當麻寺での中将姫様、美作誕生寺での法然上人ご父母像にあたるものです。

阿弥陀さまと菩薩たちが見守るなか、観音勢至が前に出て、独特の動きで行者を観音の持つ蓮台に載せます。

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この日は、この引接のシーンをもって終了となりました。

通常だと1時間20分かかるそうですが、今回は35分間のショートバージョンでした。

それでも、十念寺の練供養の素晴らしさと独自性はとてもよく伝わりました。感動しました。

「西の當麻寺、東の十念寺」という誇り高いフレーズも納得できました。

これから本格的に復興させて、後世まで末永く受け継いでほしい...。そう願っています。

十念寺は私にとって謎ばかりのお寺です。 小諸市平原地区まで歩いてみると、浅間山を見上げる静かな場所でした。 どんなお寺か一目拝見したかったのですが、残念ながら、Googleマップで住所検索しても出てこず、十念寺まではたどり着けませんでした。

私の調査不足もあるのかもしれませんが、十念寺の練供養についてネットで調べてもほとんど出てきません。いつどこで行われているのかも分からず、私にとっては「幻の来迎会」でした。練供養ファンにもあまり知られていないのではないでしょうか?

私は思うのです。 これを幻で終わらせてよいのでしょうか?

このような独自の練供養が信濃に残っていること。それをもっと多くの人に知ってもらえればと願いつつ、私はこれを書きました。

今回は、昨年末に市役所にメールで問い合わせたことがきっかけとなり、市役所経由で保存会の方に連絡できました。やっとのことで、「郷土伝統芸能のつどい」にたどり着けたのです。

書きながら、自分の情報不足、勉強不足を痛感しています。もし詳しい方がいらしたら、教えていただきたいです。

最後に一つだけ、二十五菩薩来迎会は「芸能」ではありません。美しい浄土系仏教の芸術だと思います。

※ビデオ撮影に夢中で、ろくな写真が撮れていません…。それだけが残念です。 写真よりずっと本物が素晴らしいです!

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2017年3月 3日 (金)

熊谷市の愛染堂と愛染明王さま

埼玉県熊谷市で、修理が終わった愛染堂の縁日にお参りしてきました。温かなコミュニティに支えられた、とても素敵な空間でした。

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<愛染明王坐像>
愛染堂のご本尊、愛染明王さまは像高150センチ、台座を含めると240センチ。かなり大きさがありながら、三目六臂の異形がうまくまとまっており、仏師の力量が伺えます。
赤い六本の腕は、さわると温かくて弾力を感じるのではないか…と、思えるほど。基本的に恐ろしいお姿なのに、温かさを感じました。
また、あの細い線で描かれた髪の毛を見ると、仏師は慶派好きなのかな…と思ったりします。
江戸初期の作と推定されていますが、調査したらもっと遡る可能性もあると伺いました。

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<仏像の保存とは>
お堂の隣に、畳敷きの小さな自治会館があり、仏像修理の牧野隆夫先生の講演会が開かれました。仏像を"文化財" として保存することはもちろん大切です。しかし、保存が唯一の目的になってしまって、衆生から切り離すようなやり方は本末転倒なのでは…と考えさせる内容でした。

地方の古仏を訪ね歩いていると、今後の保存が心配になることがあります。少子高齢化や地方の衰退など、個人の力ではどうにもできない問題を感じます。コミュニティが力を合わせ、地元の大学生や小学生まで巻き込んで愛染堂を復活させたこちらの事例は、他の地域の参考になるのではないでしょうか。修理を終えたお堂に愛染明王像を遷座する際、地元の人々がお練りで引っぱって移動したという話にはほろりとしました。


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<利根川>
熊谷といえば、利根川の向こう側(群馬)の光恩寺さま(鎌倉時代の阿弥陀三尊)をお参りするために先月立ち寄ったばかりです。利根川のこちら側(つまり熊谷市)には、妻沼の国宝聖天堂もあり、昨日、初めてお参りできました。熊谷というか、利根川を挟んだ両地域の歴史的文化の高さを感じました。

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2017年2月23日 (木)

快慶展が楽しみです!

快慶展(奈良国立博物館)の出展リストが公開されましたね。昨夜遅くに拝見しましたが、興奮のあまり、手が震えました。

感想を少し書いてみます。

○米国から快慶仏4駆がお出まし。
快慶の銘がある仏像が確か、米国内に3つ。ボストン美術館の弥勒菩薩立像(風を受けたふわふわの衣♪)、ニューヨーク・METバークコレクションの前傾♪地蔵菩薩立像、そして、テキサス州キンベル美術館の来迎釈迦如来立像です。この3つが奈良に集結するというのですから、手が震えるのも当たり前ですよね。
キンベルのお釈迦さまは東大寺俊乗堂の阿弥陀如来立像を想起させる美しさ。私は写真を拝見しただけで、まだ実際にお会いしたことがありません!

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○普段なかなか拝観できない遣迎院の阿弥陀如来立像と、遠くからしかお会いしたことのない知恩寺の阿弥陀如来立像。そっくりかつうっとりなこのお二方が同じ展示コーナーにお出ましです。しかも、大好きな旧玉桂寺の阿弥陀立像さままで同じコーナーに…(書いてるだけですでに涙が…)。

○安阿弥様の三尺阿弥陀立像が林のように並び立つところを期待していましたが、展覧会の最後が安阿弥ワールドです! 

○出展リストは快慶初期の弥勒菩薩像から始まり、京都府城陽市・極楽寺の阿弥陀如来立像で終わります。
極楽寺の阿弥陀さまは快慶の弟子、行快の作とリストにあります。胎内の文書に結縁者のリストがあり、物故者の欄に快慶さんのお名前があるそうです。
快慶さんの最後の足跡を示すとともに、師弟の思いがこもったお像に違いありません! リストを拝するだけで、快慶さんの一生をなぞったような感覚になります。

○このほか、東国の快慶仏や長谷寺も盛り込んだ贅沢な展示構成。学芸員さんを尊敬します。

以上、私の認識に不正確な点もあるかもしれません。お気づきの場合は教えてください。

春に奈良に行きたいです!
快慶好きの方々と、とことん愛を叫びあいたいです!!

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2017年2月18日 (土)

山梨県笛吹市・立川不動尊

山梨県笛吹市・立川不動尊。
中央本線の石和温泉駅と春日居駅の真ん中あたり、桃(たぶん)の畑のなかに、開けっ放しの小さなお堂。中に入るとまあびっくり。丈六の大きなお不動さまがいらっしゃいました。思わず「ごめんなさい」と謝ってしまうほど恐ろしいお姿。それでいて、太い腕やお体を見ていると、心がほくほくしてきます。地方の木像はあたたかいですね。
毎年2月28日にお祭りがあるそうです。地元の人々に愛され、勇気づけるお不動さんに出会えて幸せでした。やはり日本は素敵です。

立川不動尊
平成4年、春日居町文化財に指定。
平成14年、山梨県指定有形文化財に指定。
檜材、一木造り。像高255センチ。髪際高231センチ。


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«光恩寺阿弥陀さまへは赤岩の渡し船で! 川を渡ると極楽浄土です!